臨床研修とは?
医師は大学医学部を卒業して国家試験に合格した後、医師としての基本的臨床能力を習得するために、大学の医学部や大学附属研究所の病院ほか、厚生労働省が指定する国・公・私立の臨床研修病院で2年間臨床研修を行うことが義務づけられています。
臨床研修病院の指定にあたっては、病院の規模・施設内容、機能、症例数、研修プログラム、研修の環境指導医の数・資質などが厳格に審査され、臨床研修の場として適切と認められる病院だけが指定されます。
卒後2年間は医師にとって基礎となる大切な時期であり、充実した研修を行うことは日本の医療水準の向上にもつながる重要な課題です。 当院は、既に大分大学医学部の協力型研修病院として研修を行っておりましたが、2007年度より、管理型の研修病院として、5ヵ所の協力型臨床研修病院と6ヵ所の臨床研修協力施設と共に「大分中村病院群」を形成し、医師臨床研修プログラムを遂行することとなりました。
ごあいさつ
臨床研修管理委員会委員長
田北 親寛(副院長・脊椎外科部長)
本院は、医師臨床研修制度が平成16(2004)年4月より義務化された当初の頃から、基幹型臨床研修病院として参画し、現在まで毎年研修医を受け入れてきました。
研修修了者はそれぞれの領域で専門医として、あるいは専門医を目指して活躍しています。本院は、基幹型臨床研修病院として、協力型臨床医研修病院(施設)とともに大分中村病院群医師臨床研修プログラムを実践しています。
プログラムの特徴は、本院が掲げている「病気だけでなく本気で、人間とむきあう」のこころざしのもとに、地域に密着した第一線の医療現場での初期臨床研修ができることにあります。
つまり、救急搬送される患者の総合的な初期対応、プライマリケア、厚労省が提唱する内科系、救急部門、地域医療の必修項目を修得するとともに、外科系、麻酔科など多くの診療科で研修することができ、臨床研修の到達目標を十分に達成することができるプログラムを組んでいます。
さらに、日本専門医機構による専門医に向けての対応もできます。各診療科の指導医による横断的な密な連携指導を受け、視野の広い研修を受けることができ、倫理感をもって患者の気持ちを理解することができる医師の育成に力を入れています。
プログラム責任者
園田 広典(整形外科部長)
大分中村病院は、新たな病院へ移転し、「病気だけでなく本気で、人間と向き合う」のこころざしのもと大分市の中心部に位置する2次救急病院として、救急搬送患者さんや一般外来の初期対応の後、各科専門医の治療と90名を越えるリハビリテーションスタッフとともに運動器、脳血管障害、癌、心臓など各分野のリハビリを行い、社会復帰を目指すというシームレスな医療を提供出来るように日々の診療に取り組んでいます。
また、多職種によるチーム医療を、がん診療、骨粗鬆症などの分野から進めています。 当院の臨床研修プログラムは、少人数であるが故に出来る限り個々の希望の添えるように、また途中変更にも対応出来るように柔軟性のあるものとなっています。 当院の重要な使命でもある救急医療については、敢えて固定した研修期間を設けずに、週1日を救急研修日として年間を通して研修することで常に救急の現場に接することが出来ます。
BLSやICLSの講習も院内で行っており、ER症例検討会や心電図やエコーなどに関する勉強会も開催しています。 当院で充分に研修出来ない分野に関しては、大学病院(内科系、外科系、婦人科、放射線科、麻酔科(集中治療部))とのたすき掛け研修を行うことが出来ます。
社会の一員である医師としての第1歩を、新しくなった大分中村病院で始めませんか?
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大分中村病院 総合臨床研究センター運営室・卒後研修 担当:後藤 美穂
電話番号:097-536-5050